ご挨拶

謹啓 時下、皆様におかれましては、ますます御盛栄のこととお慶び申し上げます。平素より格別の御高配を賜り、心より御礼申し上げます。
この度、日本医療マネジメント学会第21回福岡支部学術集会を2023年(令和5年)3月11日(土)に開催するにあたりご挨拶を申し上げます。

 日本医療マネジメント学会は、医療の質の向上を目指して多くの分野に取り組んできました。クリティカルパスをはじめ、医療安全活動、医療連携の推進など、現場における各種の課題について議論を重ねて参りました。

この数年は、コロナ禍という言葉が表す通り、何もかもが制限されてきましたが、ワクチンや対処・治療法の標準化が進み、完全には無理としても少しずつ混乱が抑えられていくように思います。
こういう中での本会の開催にあたりまして、永続的に欠かせない地域の社会インフラである医療を守るために、SDGsではありませんが持続可能な職場であることが第一と考え、大会のテーマを「私たちの働き方改革~変わるための方法論~」と致しました。シンポジウムや特別講演を予定しており、あらゆる分野での提案や成果を発表討論していただきたいと思っております。

新型コロナウイルス感染症によって、医療従事者には、感染の予防や対策のための新たな業務が課せられています。そして院内クラスターの懸念から懇親の場は縮小やマスク越しの会話に制限され、疲弊感は否めません。そんな中、2024年には本格的に医師の働き方改革制度の施行が迫っており、タスクシフトやタスクシェアという言葉をよく耳にします。とは言え、まずは、すべてのスタッフが自身の業務に潜むムダを明らかにし、効率化することが最優先と考えます。特にコロナ禍で露呈した日本のDXの遅れは、そのまま病院の中にもあてはまる課題と思います。
多職種が集まるこの学術集会を通して、様々な現場の取り組みに触れて、自施設の改善につながるヒントを得る機会となると確信しております。

是非とも多くの皆様の演題登録とご参加を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。

謹白

2022年10月吉日
日本医療マネジメント学会第21回福岡支部学術集会
会長 福村 文雄
飯塚病院 特任副院長